シルクスクリーンプリントとは?他のプリント方法との違いやメリット・デメリットも紹介
- 公開日:
- 2021/07/21
この記事を読んでいるあなたは、
- シルクスクリーンプリントってなに?
- オススメの印刷方法は?
- デメリットはあるの?
と考えているかもしれません。
この記事では、シルクスクリーンプリントの仕組みや他の印刷方法との違い、メリットとデメリットを紹介していきます。
シルクスクリーンプリントとは?
Tシャツプリントの王道
シルクスクリーンプリントは、Tシャツ製作において最も代表的な印刷方法です。
一般的なアパレルブランドからオリジナルTシャツまで、幅広いシーンで利用されています。
金枠や木枠にスクリーンメッシュ生地を貼り付けた「デザインの版」を作成して、その上にインクを置いてヘラで伸ばして色を写します。
色ごとに版を作成する必要はありますが、1度作ってしまえば何度でも利用可能です。
シルクスクリーンプリントがオススメな人は、
- シンプルなデザインを希望している
- オーダー枚数が多い
- 定期的にオーダーする予定
- 耐久性に優れていてほしい
- 同じデザインでカラーバリエーションを楽しみたい
上記のように考えている人です。
印刷方法はそれぞれにメリット、デメリットが存在するので、用途やデザインに合わせる必要があります。
一般的な印刷方法のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット | |
シルクスクリーンプリント | ・仕上がりがキレイ ・ラメなどの特殊加工ができる ・耐久性に優れている | ・オーダー枚数が少ないと割高 ・色数分の版が必要になる |
インクジェットプリント | ・柔らかな風合いで肌触りが良い ・フルカラーでプリントできる | ・綿製品以外は耐久性が劣る ・ゴールドや蛍光色などの特色が印刷できない |
カッティングシート | ・耐久性が高い ・1枚ごとに違うデザインにできる | ・シートの色に限りがある ・複雑なデザインは再現できない |
フルカラー転写シート | ・フルカラーでも値段が変わらない ・生地の影響を受けない | ・デザイン部分の通気性が悪い |
それでは次に、シルクスクリーンプリントは他のプリント方法と、どんな違いがあるのか説明していきます。
他のプリント方法との違い
シルクスクリーンプリントは、直接インクを生地に吹きかけるインジェットプリントと比較されることが多いです。
インクジェットプリントは、少数ロットでも費用を抑えられたり、シルクスクリーンプリントではむずかしい「フルカラー印刷」や「写真の印刷」ができるなどの特徴があります。
しかし、生産枚数が多いとシルクスクリーンプリントの方が安くなります。
インクジェットは印刷できない生地があるなどのデメリットもあるので、自分の用途にあった印刷方法を選ぶことが大切です。
一概にどちらが良いというわけではありませんが、使う色が少ない場合であればシルクスクリーンの方がデザイン性は高くなる傾向にあります。
シルクスクリーンプリントのメリット
シルクスクリーンプリントには、以下のようなメリットがあります。
- 枚数が多いとコストを抑えられる
- 耐久性に優れている
- 使用できるインクの種類が多い
それぞれのメリットを解説していきます。
メリット①枚数が多いとコストを抑えられる
シルクスクリーンプリントのメリット①は「枚数が多いとコストを抑えられる」ことです。
版さえ作ってしまえば同じTシャツを何枚でも作ることができるので、大量生産を予定している人にはシルクスクリーンプリントがオススメです。
また、オーダーする枚数が多くなるほど、1枚あたりの料金は安くなります。
1度作った版は、保存して長期間の使用も可能です。
「毎年同じTシャツをオーダーしたい」「イベント用に大量のTシャツを作りたい」こんな風に考えている人は、かなり費用を抑えられるでしょう。
メリット②耐久性に優れている
シルクスクリーンプリントのメリット②は「耐久性に優れている」ことです。
スポーツのユニフォームや作業着など、頻繁に洗濯することになるTシャツにもオススメです。
また、インク自体の耐久性が非常に高いので、色褪せしにくい特徴があります。
そのため、長期間の使用でもキレイな発色を保つことができます。
メリット③使用できるインクの種類が多い
シルクスクリーンプリントのメリット③は「使用できるインクの種類が多い」ことです。
使用できるインクの多さは、デザインを追求するに当たって重要なポイントでしょう。
単純な色の選択肢も多いですが、手触りや風合いが変わる特殊なインクでの印刷も可能です。
転写プリントやインクジェットでは表現不可能な、ラメや蛍光インクでの加工は、シルクスクリーンプリントならではの特徴でありメリットです。
シルクスクリーンプリントのデメリット
シルクスクリーンプリントには、以下のようなデメリットがあります。
- 枚数が少ないとコストが高い
- 1色ごとに版代が発生する
それぞれのデメリットを解説していきます。
デメリット①枚数が少ないとコストが高い
シルクスクリーンプリントのデメリット①は「枚数が少ないとコストが高い」ことです。
版を作成する必要があるため、オーダーの枚数が少ないと、他の印刷方法と比べて割高になりやすい特徴があります。
少数オーダーでも定期的に発注するのであれば問題ありませんが、1回のみで枚数も少ない場合は割高になることを知っておきましょう。
シルクスクリーンプリントを利用したい時は、最低でも10枚以上は制作することをオススメします。
デメリット②1色ごとに版代が発生する
シルクスクリーンプリントのデメリット②は「1色ごとに版代が発生する」ことです。
デザインの色数ぶんの版が必要になるので、カラフルなデザインをシルクスクリーンプリントで印刷すると1枚あたりの金額は高くなります。
シルクスクリーンプリントに強いこだわりがないのであれば、色数が増えても金額が変わらない「インクジェットプリント」や「フルカラー転写シート」での制作がオススメです。
シルクスクリーンプリントをするには?
シルクスクリーンプリントをするには、「自作する」と「業者に発注する」の2つの方法があります。
道具さえ用意すれば自宅でも再現可能です。
しかし、専用の道具を揃えると少なくとも2〜3万円の初期費用が必要になります。
保管場所や作業スペースを確保する問題も発生するでしょう。
道具さえ揃っていれば、すぐに自分だけのTシャツが完成します。
5〜10枚程度のTシャツなら、20〜30分で印刷できるので、
- 今すぐ欲しい!
- 自分で作ってみたい
と思っている人には「自作する」がオススメです。
業者に発注するメリットは、「クオリティが高い」と「手間がかからない」この2つ。
職人の手作業による仕上がりを「自作する」で超えるのは無理でしょう。
また、デザインデータを送るだけで、あとは1週間ほど待っていれば商品が届きます。
- 手先が不器用
- 手間をかけたくない
- 初期費用を抑えたい
このように考えている人には「業者に発注する」がオススメです。
まとめ
今回は、シルクスクリーンプリントの仕組みや他の印刷方法との違い、メリットとデメリットについてお伝えしました。
好みの問題もあるので、一概に「これが1番いい!」という印刷方法はありません。
印刷方法それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の希望にあった方法を探すことが大切です。
また、自分の力だけでシルクスクリーンプリントをやってみるのも楽しみの1つでしょう。
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